鼠径ヘルニア腹腔鏡手術 体験記 (手術当日 その2)

  • 2016.12.07 Wednesday
  • 19:55
いよいよ時間が来ました。

大柄な看護師さんと一緒に病室から歩いて手術室へと向かいました。

「顔がこわばってますよ」

看護師さんは笑って僕の肩を軽くたたきました。
体中から母性があふれる良い看護師さんでした。

手術室に到着すると3人くらいの手術室の看護師さんが出迎えてくれました。
手術室の看護師さんにも

「表情がかたいですよ」

と言われたので、かなり緊張していたのだと思います。

確かに私はいろいろな不安でパンパンでした。

手術が決まってから、全身麻酔からちゃんと目覚めるだろうか、というのがもっとも大きな不安でした。

麻酔事故の確率は非常に低いようでしたが、それでもゼロではありません。
私は肺も弱いし、心臓も弱いし、肉体的虚弱さでは誰にも負けないのです。
そんな私がちゃんと目覚めるでしょうか。

ほかにも、
手術中に先生が立ちくらみして手元が狂わないだろうか、、
途中で麻酔が切れて目覚めてしまうんじゃないか、、

尿道カテーテルは痛いのだろうか、、
手術中に地震が来るんじゃないか、、

志賀直哉の「剃刀」みたいなことが起こるんじゃなかろうか、、
先生は朝まで血みどろの夫婦喧嘩をしていて一睡もしてないんじゃないだろうか、、

などなど、
いろいろな不安が浮かんでは消える日々を過ごしてきたのです。


緊張のせいか手術室がどんな様子だったかあまり憶えていないのですが、
手術台の足元にモニターがあって、「ここにお腹の中の映像を映すのだな」と思ったことは憶えています。

手術台に横になると看護師さんたちはいそいそと準備を始めました。

心電図の器具を取りつける看護師さん。
右手の甲に点滴の針を突き刺す看護師さん。
とにかく皆さんきびきび動いていました。

やがて麻酔科の先生が「酸素のマスクつけますよ〜」と言いながら口にマスクをつけてきました。

このあたりが緊張のピークだったように思います。

次に「点滴から眠たくなる薬を入れていきますよ〜」という声が聞こえました。

数秒は目を開けていました。

が、リラックスしようと思って、自分から目を閉じました。
一瞬、鼻の後ろがもやっとするような感覚があったのを憶えています。

数秒後、でしょうか。
数十秒後、でしょうか。

「藤堂さーん、終わりましたよー」

麻酔科の先生が私の顔をのぞきこんでいるのが見えました。

(次回に続く)

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  • 2017.05.20 Saturday
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